エゴサーチの向う側①【BARねむたいカンパニー】

エゴサーチの向う側へ行ってみた。

 

僕はいつからか『エゴサーチ(インターネット上で検索エンジンを使って自分自身の評価を確認する行為のこと)』をする様になった。

最初は興味本位だったが、良くも悪くも色々な方が僕の事を記事にしたり、ツイートしているのを見るのがいつからか日常になっていった。

何もない1日もエゴサーチをしていると何か活動した気になれる。

 

時に喜び、時に落ち込み、時に『休肝日(酒を全く飲まない日)』ならぬ『休エゴサーチ日』を設けたり、そんな中毒性のあるエゴサーチの向う側には出会いもあった。

 

その日、僕はわくわくしながら震える指先でエゴサーチのボタンをクリックした。

 

すると、1件のツイートに出会った。

 



 

新宿歌舞伎町にある『ねむたいカンパニー』というBARのマスター(@nemutai_bar_m)によるツイートだった。

 

このツイートで得られた情報を整理すると下記の様になる。

 

  • マスターの推しラッパーは僕。
  • お客様の反応「声が...」。

 

こうやって僕の知らない所で誰かが僕をオススメして、砕け散って行く。

でも、口コミで僕を知ってライブに来てくれたりする方々はとても多い。

 

そんな攻防が繰り広げられている現場をぜひ生で見てみたい。

僕は思った『ねむたいカンパニー』に飲みに行ってみよう。

 

これは僕が2017年の下半期の目標に掲げている『エゴサーチの向う側』にぴったりの試みだった。

 

飲みに行くにあたり登場パターンが2通りあった。

 

  1. 来店する事を告げずにサプライズ登場。
  2. 来店する事を告げて登場。

 

1のサプライズは恐い。

最悪マスターにも気付かれずに終わるかもしれないからだ。

2にしよう。

僕はマスターにダイレクトメッセージを送り、日時を指定して来店する旨を伝えた。

これで安心。

これで、例え、僕の知名度が低くても最悪の事態は避けられる。

 

器が小さいと言われてもいい、歌舞伎町のBARに行く時点で緊張するから出来るだけ不安は取り除くに限る。

 

そして、来店の日が来た。

 

天気は晴れ。

日中の気温は30度を超えていたが、少し涼しくなった18時過ぎ。

絶好のビール日和だ。

天候が味方してくれた。

僕は昼過ぎから喉の渇きを潤す事を止めた。

ビールの為に。

 

会社が終わるとスーツ姿のまま歌舞伎町へ小走りで向かった。

 

本来、店の外観も写真に収めるべきだったがビールが飲みた過ぎてそんな事は忘れていた。

いや、ビールが飲みた過ぎるというよりは昼過ぎから何も飲んでいないので喉がとにかく渇いていた。

 

 

 

店のドアを開けた。

これが、エゴサーチの向う側。

 

 

 

中にはまだオープン間もない18時過ぎにも関わらず2~3組のお客様と可愛い女性の店員さん達、そしてマスターと思わしき人物が居た。

 

店内はスーツ姿の僕を見てキョトンとしている。

来店を告げてもこのリアクション。

サプライズ登場を選ばなかった自分グッジョブ。

 

間髪入れず、先手必勝の「狐火です!いつもツイートしてくれてありがとうございます!」を連呼した。

そして、間髪入れず生ビールを注文した。

 相手に何かを考える隙を与えずに取りあえず酔っ払うという人見知りラッパーの常套手段だ。

 

生ビールのグラスに唇を付けて思った。

飲む前にわかる美味しいビール。

外気温を忘れさせてくれる程、冷たい冷気がグラス内で今か今かとこの瞬間を待っていた。

泡が弾ける度にその冷気は唇を撫でる様に通過して行く。

 

最近の僕の思う美味しいビールの条件は『めちゃくちゃ冷たい事』だ。

そんな事はお酒覚えたての大学生だってわかると思われがちだけれど、一周回ってそう思う。

 

冷たいビール美味しい。

 

一気に飲み干し。

ビールが無くなったグラスが元の温度に戻って行くのを見届けながら、マスターと談笑した。

 

店内に居たお客さんも僕の事を知ってくれていた。

普段マスターが僕の事をお客様にオススメしてくれている度合いが見受けられ嬉しかった。

 

 

マスター

「狐火さん!良かったら店内に飾るのでサイン書いてもらえませんか?」

 

「まじすか!僕で良いんですか!喜んで書きます!」

 

僕は待ってましたとばかりに勢い良くサインを書き上げた。

 

お酒に囲まれた棚にサインを飾って頂いた。

 

その後、マスターがサービスで出してくれた燻製の盛り合わせも美味しかった。

鶏と海老とチーズだ。

 

昨年、秋田に燻製漬物『いぶりがっこ』を作りに行った際に一緒に燻された経験のある僕は燻される側の気持ちも理解出来る。

そこに存在する言葉はただ一つ『おいしい、ありがとう』だ。

 

 

生ビールを8杯くらい飲んでもうこの辺りから記憶も曖昧になって来た。

 

やたらとティッシュの写真ばかり撮っていた。

ティッシュも良いやつだ。

 

せっかくなので飲んだ事のないお酒をオーダーしてみようと思った。

 

 

一度BARで言ってみたかったセリフを勇気を出して言ってみた。

 

「トニックウォーターで割ってください!」

 

飲んだ事ない味がした!


もう1つくらい飲んだ事ないお酒をオーダーしてみようと思った。

 

 

一瞬、メロンかと思ったけれど、そんな甘いものではなかった。

 

 

これが、エゴサーチの向う側の味だ。

 

そう思った。

 

「うわー、飲み過ぎました!」

 

マスター

「お金を払い忘れても、うちは賞金首にしてさらしたりしないので大丈夫ですよ!」

 

優しい。

というか、僕について詳しい。

昔、新宿のあるBARでお金を払い忘れた結果、下の様なチラシが出回ってしまった過去の失態もマスターは知っている。

 

 

 

また、飲みに行こう。

居合わせたお客様もみんな良い方々だった。

そして、店員さんがみんな可愛い。

 

今後、何かイベント等でも絡んで行けたら良いと思った。

『ねむたいネビBAR』みたいな。

 

 

そして、これからも場所にもよりますが可能な限りエゴサーチの向う側に行ってみたいと思い、また今日もエゴサーチをして新しい出会いに胸躍る二日酔い。

 

BARねむたいカンパニー

エゴサーチの向う側にあったもの